甘〜い日常

クローン病のこと、日常のこと、ごはんのこと。人生はたのしくて、おもしろくて、なんかしらんけどうまくいく。

18日と5日

今日、シャワーを浴びられるかどうかと訊いたところ、主治医が
お腹の創に貼ってあるテープ取っちゃいましょー
ついでに、エレンタールも飲めているようなら点滴も抜いてー
ということで、
突然、超身軽になった。

連休明けるまで保ってくれるかわからなかった右手の甲の血管、助かった!
お腹の創は、5cmくらいあるものの、なんとかくっついてるけど、よーくみると結構グロ〜い(∩´﹏`∩)

それで、恐る恐るシャワー浴びて、
術後書いてなかった手帳に記録を……と思って数えてみたら、
入院して18日目
術後5日目
そして、今日はこどもの日(無関係)

超身軽にはなったけど、わたしの体力は底辺で、創の痛みのせいで、まだおばあちゃんみたいに歩くのが遅い。
すぐ疲れる。

加えて、わたしの体調が起きたときから最悪で、エレンタール飲む度に下痢。
トイレに駆け込むだけで体力消耗。

ぐったり……_(-ω-`_)⌒)_

と、しているところに、彼氏がお見舞いにきてくれた(歓喜)

彼氏は一昨日買った冷蔵庫と洗濯機(両方ともGW前に一緒に買いにいく筈だったもの)が今日届くので、それを設置してからきてくれた。

一通り、新しい冷蔵庫と洗濯機の話をして、いつものように病室でまったりしつつ、わたしのリハビリついでに展望テラスまでお散歩。

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いつものように、わたしの夕飯(エレンタール)を食べるの見届けてから帰って行った。

夜担当の看護師さんが検温にきたとき、「さっきいたのは、婚約者さん?」
と訊かれて、
「そうです」
と答えたら、
「プロポーズはいつされたの?結婚式の予定は?」
と更に訊かれて、あたふた。

そいえば、まだプロポーズらしいプロポーズもされてないけど、なんとなく来年か再来年あたりに結婚式挙げたいねー、結婚資金貯めようねーって話しかしてないなー
両方の親にはお互いに会ってるし、
結婚前提で付き合ってるんだよなぁー
とか色々考えて、

もしかして、結納とか結婚指輪貰わないと婚約者って言っちゃまずいのかな?と疑問になり、Yahoo知恵遅れ……じゃなくて、Yahoo知恵袋さんにきいてみるわたし。

口約束した時点で婚約者と言っていいとの回答を得た上で、
さらに彼氏に訊いてみたら
「婚約者って言っといたらいいよ」
と言われて、
(/ω\*)

婚約者だって。

(ノ▽≦*)

こ、婚約者だって!

(///ω///)

なんか体調わるかったけど、今日はめっちゃ幸せだなぁと思った。(惚気)

術後2〜3日目

とにかく、術後数日はなんにもやる気が起こらない。

iPhoneをいじることも、テレビをみることも、音楽をきくことも、なにもしたくない。

ただ、自分の身体の具合と格闘しながら、お見舞いにくる彼氏に甘えて、身体拭いてもらったり、着替えさせてもらったり、とにかく彼氏と話す以外なにもたのしくない。

痛み止めの座薬使って、歩けるときにとにかく歩く。
ただそれだけ。
絶飲食だれけど、お腹が痛すぎてなにか飲みたいとか食べたいという欲求さえ湧かない。

それでも、術後2日目には尿道カテーテルが取れて、3日目にはお腹に入ってたドレーン(管)も抜けて、身体が軽くなると同時に痛みも軽減していった。

3日目には水分(お水、お茶、スポーツドリンク)摂取のオッケーが出て、GWで毎日お見舞いにきてくれる彼氏と展望テラス(6階)まで行ったりして、結構歩いた。
看護師さんにも術後初めて髪の毛洗ってもらって、すっきり。

痛み止めの座薬も、日中使わずに、夜寝る前に使うだけだった。


手術当日〜術後

手術は朝9時半。

8時前に母親が地元の群馬から新幹線とバスを使ってきてくれた。

手術室までは歩いていく。

4つほどある手術室の一番奥の部屋に通されて、そこで全裸になり手術台に上がり、足には血栓予防のマッサージ、酸素マスク、酸素測る機械、血圧計、右手の甲に太い点滴の針を刺すというので、一回麻酔の注射(痛い!)をされ、点滴の針が刺される。
硬膜外麻酔はされず、すごく不安になりながら、少しずつ点滴のところから麻酔薬が入ってく。

麻酔薬が入ってきて、手の甲がじんわり痛いなぁと思ってたところで、記憶なくなる。

次に気がついたときは、鼻チューブを抜かれ、痰を吸い取るなにかを口に入れられてた。
痰がすごくきになる。

意識が朦朧とする中、手術台からベッドに移され、そのまま看護室の隣の病室へ移動。

母親がそばにいてくれたのはわかったけど、いまが何時なのかまったくわからないし、話すより寝ていたい気持ちが大きくて、母親とあまり話せなかった。

いつ母親が帰ったのかもあまり記憶にない。

すごく夜が長がった。

お腹も痛いけれど、寝ているベッドのせいか背中がものすごく痛い。

体の向きは変えていい、と言われてもまったく変えられない。

少し寝るけど、痛くて起きる。

窓は暗いまま。

痛み止めの点滴をしてもらう。

発熱してたみたいで、汗を大量にかく。

隣にも、同じく手術したひとがいるみたいで、そのひとが何度も何度も看護師さんに時間聞いてて、聞いてる限り、わたしも寝て起きてを2時間周期で繰り返してたみたい。

ぜんぜん朝にならない。

頭も痛い。
背中も痛い。
お腹も痛い。




やっと、朝がきて、ベッド上でレントゲン撮って、主治医の先生もきて、歩けたら尿道カテーテル取る、と。

離床。
いまいる病室からもといた病室へ戻る。

看護師さんに手伝ってもらうものの、お腹が重い、痛い、苦しい。

座った状態でも息が出来ない。

歩かないと腸閉塞になるって言われてたから、看護師さんが車椅子で病室に戻るか聞いてきたけど、むりを言って歩く。

気持ちわるい。

どうにか歩いて病室に戻ると、吐いた。
なにも食べてないから胃液しか出ないのに、吐いた。
吐いたらすこしすっきりした。

その日は尿道カテーテルは取ってもらわず、翌日取ってもらうことに。

彼氏がお見舞いにきてくれたけど、身体が痛くて、なにも出来ない。

痛み止めの点滴も使いすぎて肝機能わるくしてるから、痛み止めの座薬をすること。

座薬をしたら、だいぶ効いてきて、そのあとすこしだけ歩くことができた。

手術前日

術前処理におへその掃除。
腹部レントゲン撮影。
足の付け根(大動脈)から採血。
手術前日から術後の説明。

彼氏がお見舞いにきてくれて、面会時間ぎりぎりまで居てくれて、いっぱい励ましてくれて(内、数時間は寝てたけどw)
明日がんばろう。

そう思ってた矢先、緊急入院の患者が同室にきてバタバタ。

なので、眠剤飲んでおとなしくねるー
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おやすみなさい。

外科病棟にお引越し


内科病棟が如何によかったのか、外科病棟に移って初めてわかる。
恋人と別れて、そのひとが如何によかったのか知るようなもんです。

まず、窓からの景色がちがう。

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外科病棟からの景色

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内科病棟からの景色

外科の看護師さんも、内科に比べると忙しいのか、結構テキパキしてる。
だから、なーんか冷たいイメージ。

そんなこんなで、手術が30日に控えてて、今日主治医の先生の説明があるっていうので、速度制限かかってストレス感じるiPhoneでうとうとしながら音楽きいてた。

先生がなかなか現れなくて、待ってたら、今日26歳の誕生日を迎えた彼氏が仕事おわってすぐお見舞いにきてくれた。びっくり&超うれしい。

一旦持って帰ってもらってたコリラックマのフェイスクッションがまた病室にきた\(^o^)/
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で、面会終了時間まで彼氏とお喋りしてたら、主治医の先生がやっと登場。
ちょうどよかったと言わんばかりに、彼氏と一緒に手術について、説明受けてきた。

簡単にまとめると

★切除するのは、大腸と小腸の繋ぎ目から小腸側に11cm進んだところにある狭窄部分を10cm程度。

★腹腔鏡を使って、切除する。
ただし手術中、腹腔鏡でやってて、これは難しいな…と感じたら、開腹手術に切り替わる場合もある。

★手術時間について。開腹手術の場合は2〜3時間で済むが、腹腔鏡を使った場合は3〜4時間かかる。

★開腹手術はお腹を大きく切る代わりに、腹腔鏡はちいさな傷で済む。(それでも、へそ下5cmは切る)

★安全性からいうと、やっぱり開腹手術のほうが人間の手で触ってやるので、機械でやる腹腔鏡よりは、安全。(主治医の見解)
それでも腹腔鏡に拘るのは、わたしがまだ独身の若い女性で、これから先、妊娠なり、クローン病関係でお腹を切る回数があるかもしれないため、できるだけ傷は少なくしておいたほうがいい、という主治医の判断。

★出血、術後合併症、感染症の確率は、開腹手術の場合8〜15%に対して、腹腔鏡の場合3%程度。

★術後の入院期間は10日から2週間程度で、クローン病があるので、場合によってはそれよりも長く入院することもある。

こんな感じ。

腹腔鏡っていうと、群大病院の医療事故が腹腔鏡使ってて、なんかちょっとこわい。

でも、あとは先生に任せるしかない。
信じるしかない。
信じる者は救われる精神で(>人<;)

泣きたい衝動

今週の木曜日に手術が決まって、
こわくて、
泣いた。

なにがこわいって、
一度開腹手術をしているので、そのときに書いた日記を読んだら、忘れていた痛さや大変さを思いだしたから。

あとは、癒着も合併症もなく、術後順調に回復できるのか、っていう不安が出てきたから。

つまりは、まだ起こっていないことについて、
過去の経験と照らし合わせて、
これはこんだけ大変なことになるかもしれないー!
って、勝手に妄想してびくびくしちゃってるって話。

ここから、
いやいやそんな苦しくないってー。
すぐ楽になるってー。
大丈夫だってー。
って思えたらいいのだけれど、そう思えなくて、今日はやたらと彼氏に会いたかった。
すごく寂しくて、泣いた。

泣くことはわるいことじゃない。
だから、わたしは泣きたいときに我慢せずに泣く。
さすがに声を出して泣きはしないけれど。

で、一通り泣いたら、かなり落ち着いた。
やっぱり我慢はよくない。

Twitterで、手術日決まったことをツイートしたら、フォロワーさん数人がリプをくれて、めっちゃ嬉しかった。
中には読んでて、それでまた泣いてしまうようなリプもあった。

こういう繋がりもいいなって、素直に思った。

入院して、暇だから、Twitterみたいなバーチャルの繋がりにどっぷりハマりがちになってしまう。

実際会ったことないひとに、好意や嫌悪を抱いたりしてしまう。

やけに幸せそうなツイートをみて、不幸になれと思ってしまったり。

きっとわたしの幸せツイートも、そうやってほかの誰に妬まれているのだろうな、と思ったり。

そんなネガティブで根暗なわたしも、わたしだから、それはそれでいいんじゃない?なんて肯定してみる。

大丈夫だよ。って、自分で自分に言い聞かせる。

いまはジェットコースターに乗るために並んでいる最中だ。
どうなるんだろう?!
と、ドキドキハラハラ。さすがにワクワクはしないけど。

終わったら、大好きな彼氏と行きつけの居酒屋で、大好きなお酒と美味しい料理を食べよう。(すぐにはむりだろうけれど)

終わったら、大好きな彼氏と一緒にお風呂入って、同じベッドで寝るあの生活に戻れる。

終わったときの自由を想像して、はやく手術して、はやく元気になろう。